真夏の到来とともに、各テレビ局が年末特番の制作に動き出すなかで、最も注目が集まるのが、かつて年末を彩った『笑ってはいけない』シリーズの行方であります。同番組は一部で「マンネリ化」の声が聞こえるものの、『NHK紅白歌合戦』と並んで民放の視聴率を引っ張る存在として、11年連続で首位をキープしていました。
しかし、2020年を境に突如として放送が休止され、以降そのまま静かな時間が流れています。その間、代わりに放送されたお笑い特番は視聴率を挙げられず、ファンからは早期の復活を求める声が上がっていました。
ところが、日テレサイドとダウンタウンサイドの間で話が進む気配はあまりなく、新たな企画も進行せず、放送再開の目処は立っていないようです。こうした状況下で、6時間の番組を放送するためには、8月までのロケが不可欠となりますが、現時点で放送が決まっていなければ、ゲストの手配など、制作は難航するでしょう。
さらに、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！」という、『笑ってはいけない』シリーズの母体となる番組も、3年連続の休止が決まれば、同時に終了する可能性があると報じられています。元々人気番組だった『ガキ使』の視聴率は落ちており、実際には『笑ってはいけない』シリーズが続くために番組を維持しているというのが実情と言えます。
ファンからすれば、一刻も早い復活を願うばかりですが、経済的、制作的な現実を考えると、それは容易なことではないようです。『笑ってはいけない』の再開が望まれている一方で、最速での終了という可能性もあるという現状は、やはり重い。
様々な要因が重なり、『笑ってはいけない』シリーズと『ガキ使』の未来が暗雲を漂わせています。この業界の現状を考えると、新しい風が必要とされていることは明らかです。視聴者としては、テレビ局や関係者がその挑戦を怖れず、新たな企画やアイデアで再び笑いの舞台を作り出してほしいと期待するばかりです。
コメント