北朝鮮では、新型コロナウイルス（新型コロナ）のパンデミックに伴う国境封鎖により、深刻な食糧危機が発生しています。この状況により、飢餓で亡くなる人々が続出していると、ある脱北者が外信とのインタビューで明らかにしました。更に、北朝鮮政府による厳しい防疫措置と文化的弾圧が住民の不満を高めているとも指摘されています。
英国BBCによる報道では、30代のキムさんと名乗る脱北者が、家族と共に漁船で脱北した経緯と、北朝鮮内の状況について語っています。キムさんによると、新型コロナの流行初期から、北朝鮮政府は防疫規則を徹底し、違反者を労働教化所に送るなどの厳しい措置を取ってきました。BBCはキムさんの話を独自には確認できなかったものの、他の情報源や国際機関の報告と一致するとしています。
さらに、キムさんは昨年春以降、食糧不足が深刻化し、知り合いを含む多くの人々が飢餓で亡くなったと証言しています。彼の話では、隣町の老夫婦も飢餓で命を落とし、遺体がネズミにかじられる悲惨な状況になったということです。
また、北朝鮮政府は韓国の文化コンテンツに対する取り締まりを強化し、昨年4月には22歳の青年が公開銃殺される悲劇が起きたとキムさんは述べています。彼によると、この青年は韓国の歌や映画を友人たちと共有したために、処刑されたとのことです。このような厳しい取り締まりにより、住民の間には恐怖が広がっています。
キムさん自身も、ますます抑圧的になる体制に幻滅し、新型コロナウイルス感染症が政府による抑圧の口実に使われていると感じるようになったと述べています。彼は、北朝鮮が新型コロナの危険を誇張していると考える人が増えていると指摘し、「多くの人は、国が私たちを抑圧する口実を見つけたと考えている」と話しています。
この報道は、北朝鮮の現状について深刻な懸念を抱かせます。食糧危機と政治的弾圧は、人々の命と基本的人権を脅かしています。国際社会は、このような情報に注意を払い、必要な支援や介入を検討する必要があるでしょう。個人的には、このような報道
を受けて、国際社会がどのように対応するか、また北朝鮮の人々がどのように生き延びていくかに強い関心を持っています。人間としての基本的な権利が尊重され、生活が改善されることを切に願っています。
