東京ヴェルディのディフェンダー、千田海人が29歳にして待望のJ1デビューを飾りました。2017年に神奈川大学を卒業後、ブラウブリッツ秋田でプロキャリアをスタートさせた彼は、秋田で2回のJ3リーグ優勝に貢献し、昨シーズンはJ2からの昇格を経て東京ヴェルディに完全移籍しました。
東京Vでの初年度は16年ぶりのJ1昇格という大きな挑戦の中、新しい守備スタイルへの適応に苦しみながらも、成長の糧としました。今シーズン、初の公式戦出場をルヴァンカップで果たし、その後のリーグ戦では、ケガ人が出た隙をついてついにJ1デビューの機会を掴みました。
対川崎フロンターレ戦でのデビューでは、そのフィジカルを生かした対人戦で強さを発揮。クロスボールへの対応の安定感や空中戦でのクリアは見事で、多くのファンに印象を残しました。試合は0-0の引き分けに終わりましたが、千田はこの結果について、「自分たちの価値を示すことができた」と語りました。さらに、彼は「J1でのプレイはこれからの始まりで、単に出場するだけでなく、継続して影響を与える選手でいたい」と強い意志を示しています。
試合後、城福浩監督も千田の努力と試合での表現を高く評価。「彼のように日々の練習での質と量を積み重ねることが、J1で生き残る方法だ」とコメントしており、千田の今後が期待されます。
29歳という遅咲きながら、千田海人はJ1の舞台で明確な存在感を示し、次のステップへと進む決意を新たにしています。彼の今後の活躍が、チームにとってもリーグにとっても新たな風をもたらすことを期待しています。それぞれのステージでの苦労と成功から得た経験が、彼のプレイをさらに洗練させ、ファンにとって忘れられないものになるでしょう。