広島県警の山田智也巡査長とその父、山田秀二警部補は、県警唯一の親子白バイ隊員です。智也さんが子どもの頃から憧れた父の背中を追い、警察官としての道を歩むことになりました。この特別な親子関係に密着した一日をご紹介します。
智也さんの初めての一人立ちとなる取り締まりは、進路変更禁止違反の車を対象としました。違反者とのやり取りでは、若さゆえの緊張を見せながらも、毅然とした対応を見せました。運転手が「証拠は?」と問いかけると、「証拠は私の確認」と堂々と答えるなど、確固たる姿勢が垣間見えました。
また、父と息子は運転技術を競う大会でもライバル関係にあります。幅30cmの狭い橋を渡る競技では、経験豊かな父は見事にクリアしましたが、智也さんは失敗しました。しかし、この失敗が彼にとってはさらなる成長の機会となることでしょう。
智也さんは「父が白バイを降りるまでに、胸を張って言えるようになりたい」と語り、父のような白バイ隊員になることを夢見ています。父の秀二警部補も、息子が同じ道を歩むことを「純粋にうれしい」と話し、違反者に対しても毅然とした対応ができる隊員になってほしいと願っています。
感想として、智也さんの初取り締まりの勇気と、父への尊敬の念が深く印象に残りました。親子の絆を背景に、次世代の警察官として成長する智也さんの姿は、多くの人々に感動を与えることでしょう。父の背中を追い続ける彼の挑戦は、これからも注目に値します。