2000年代初頭、日本のファッション界は「巻き髪」スタイルで華やかな時代を迎えました。このブームの中心にいたのは、モデルの蛯原友里さんでした。彼女の愛称「エビちゃん」とともに、彼女の代表的なヘアスタイル「エビちゃん巻き」が一世を風靡しました。このスタイルは、ロングヘアの毛先をゆるく内側にカールさせるもので、多くの女性たちに愛されました。
当時、カールアイロンの使用はまだ一般的ではありませんでした。しかし、モテ髪アイロンの登場により、一般の女性も簡単に美しい巻き髪を作れるようになり、このアイロンは爆発的な人気を博しました。クレイツ社によると、発売当初は数百台の販売でしたが、3年で30万台以上に急増したといいます。
巻き髪文化は、2000年代のソバージュやワンレン、ボディコンの衰退と同時に、より女性らしさを強調する方向に移行しました。この文化の中心にいたのは、雑誌『CanCam』とその専属モデルである蛯原友里さんでした。彼女のスタイルは、モデル本人ではなく、そのヘアスタイルを作り出したカリスマ美容師に注目が集まりました。
令和時代に入っても、巻き髪の文化は進化を続けています。現代のトレンドは韓国ヘアスタイルの「ヨシンモリ」など、より自然で柔らかい印象のスタイルが人気を集めています。ヘアケア家電メーカーも、時代の変化に合わせて製品を進化させ、新しい美容技術を取り入れています。
感想：
2000年代の巻き髪ブームを振り返ると、当時のファッションと美のトレンドが如何に社会と密接に連動していたかが分かります。エビちゃん巻きから始まったこの流行は、ただのヘアスタイルにとどまらず、女性たちの自己表現や美の追求に大きな影響を与えました。時代が変わっても、美しさを追求する心は変わらず、今後のヘアスタイルの進化が楽しみです。
